アメコミヒーローとして日本のみならず、世界で絶大な人気をほこる「スパイダーマン」。
3人目の実写スパイダーマンの物語が一旦完結となり、ユニバーサルスタジオジャパンにあるライドが2024年初頭で終了となるなど、様々な節目を迎えているシリーズとなります。
シリーズの話題を目にして、今まで見たことなかったけど気になっていたという人や、久しぶりに振り返りたい人も多いかと思います。
この記事では、スパイダーマンシリーズの概要や登場人物など紹介します!かなり詳しく書いたので、これを読めば友達よりずっと詳しくなれるはず!
シリーズを見る前の予習や鑑賞後の振り返りに、ぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
- スパイダーマンはどんな映画?
- スパイダーマンの登場人物の関係
- スパイダーマンのキャストや演じた役について詳細
目次
映画『スパイダーマン』シリーズはどんな映画?
映画『スパイダーマン』は、同名の大人気アメコミ作品が原作になっています。映画版はソニー・ピクチャーズが制作。
赤と青の全身タイツのスーツ、知らない人はいませんよね。世界的に有名なアメコミヒーローです。
定期的に監督・キャストを一新して制作をされており、2023年現在では歴代3名の実写スパイダーマンが登場しています。
1人目は、サム・ライミが監督を務め、トビー・マグワイアが主演する通称「サム・ライミ版スパイダーマン」。
2人目は、アンドリュー・ガーフィールドが演じる初のリブート作品「アメイジング・スパイダーマン」。
3人目は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズにサプライズ登場、トム・ホランドが主演の通称「ホーム・トリロジー」。
実写版スパイダーマンは3シリーズ、計8作品になります。(ヴィランに注目した「ヴェノム」についてはノーカウント。)
スパイダーマンといえば、初代のストーリーが有名ですよね。
冴えない高校生の主人公ピーター・パーカーが特殊なクモに噛まれたことをきっかけにスーパーパワーに覚醒。
叔父の死と「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という訓示がきっかけとなり街を守るヒーローとして顔を隠しつつ活動するというものです。
3シリーズともに様々な特色はあるものの、上記の基本設定を守りつつコミックでおなじみのヴィランと対峙していきます。
クモの糸を用いた独特のアクションシーンはもちろんのこと、主人公の心情や人間関係にフォーカスしていくストーリーが特徴的です。
もちろんヒーローに詳しくない、興味がないという人でも入りやすく楽しめるようなシリーズとなっていますので、1度は見てほしいシリーズになっています。
【相関図】映画「スパイダーマン」シリーズの人物関係
合計8作の超大作である本シリーズ。人物関係をわかりやすくまとめてみました。*クリックで拡大できます。
ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)
サム・ライミ版スパイダーマンの主人公。トビー・マグワイアが演じています。
実はオーディション時点での第1候補は「タイタニック」で知られるレオナルド・ディカプリオでしたが、彼が親友であるトビーを猛プッシュしたため彼が抜擢されることとなりました。
歴代のスパイダーマンの中で、最も「冴えない高校生」という点が似合うキャラクターでしょう。彼が醸し出す屈折した雰囲気がサム・ライミ版の演出やストーリーと相まってなんとも味わい深いキャラクター造形となっています。
特にヒロインのMJとの関係は複雑そのもの。
お互いに好意はあるものの、ヒーロー活動を行っており身内にも危険がおよぶ危険性もあることから彼女と距離を置く選択をするなど、普通の映画に見られる主人公・ヒロインの関係性とは全く別の関係となっています。
一方で優しく柔和な雰囲気も歴代随一ですが、復讐に狂ったり身に余る力に溺れたりと様々な表情を見られるのも魅力の一つです。
戦闘スタイルは比較的パワータイプで、ちょこまかと動き回るよりも拳で相手をぶん殴るシーンが印象的。
他のスパイダーマンやコミックと違い、1人だけクモの糸を腕の機械ではなく手から直接射出します。
体型も歴代の中ではかなりマッシブです。トビー・マグワイアはかなり体に肉がつきやすく、撮影時の体系維持には苦労したそう。
特に撮影期間が長期にわたった「スパイダーマン3」では徐々に太ってしまったようで、特定のシーンではピーターが少しだけむちっとしています。ぜひ探してみてくださいね!
メインシリーズである「スパイダーマン」「スパイダーマン2」そして「スパイダーマン3」の3作品に登場。その後十数年の時を経て「ノーウェイホーム」に登場。
他の2名と異なりスパイダーマン以降は役者よりも裏方業をメインとしていたトビーでしたが、それでも当時と変わらぬピーターの雰囲気を見せてくれました。
特殊メイクなどで当時のピーターに寄せるのではなく、実際に十数年スパイダーマンをこなしたベテランヒーローとしての雰囲気は必見です。
ピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)
リブート版「アメイジング・スパイダーマン」の主人公。
アンドリュー・ガーフィールドが演じており、トビー・マグワイアとはまた違った雰囲気のキャラクターとなっていたことで話題になりました。
先代のピーター・パーカーと設定を同じくする者の雰囲気はかなり異なっており、歴代の中でもかなり冴えないオタク要素は薄め。
1作目からヒロインとカップルになりイチャイチャするなど、「リア充」感は群を抜いているとも言えます。
その理由として大きなものは、登場しているシリーズのテーマは「失うこと」であり、ヒーローとして避けては通れない喪失・悲劇の前提として周囲との人間関係もかなり良好なものとなっています。
更に特徴的なのがそのコミカルな仕草や言動。
監督のこだわりでほとんど全てのシーンでジョークをとばす・コミカルなマイムをするなどとにかく見ていて飽きないキャラクターとなっています。
スピード感のある演出と彼のマシンガントークが相性バッチリ、1シーンごと目が離せません。
先代主人公に引き続きヒーローとしてのアイデンティティに悩むシーンが印象的で、特に最終作となりますが2作目のラストシーンは歴史に残る名シーンとなっています。
前シリーズから数年の時を経たことでスーツのデザインも一新。アンドリューの細く背が高いスタイルに歴代トップクラスに大きいマスクの目など、とても目を引くスーツをまとっています。
1作目と2作目でスーツデザインは大きく異なり、特に1作目のマスクの目の部分は珍しくサングラスのレンズを利用しており真っ黒な目に光の反射で白目を演出しています。
戦闘スタイルはかなりスピーディで、狭いところでもクモの糸を利用して相手の周囲をビュンビュン飛び回り翻弄します。
また、クモの糸の描写がかなりリアルで、両手から二丁拳銃のように糸を連射するアクションも印象的です。
「アメイジング・スパイダーマン」「アメイジング・スパイダーマン2」に登場後、トビーと一緒に「ノーウェイホーム」に出演。
3兄弟の中では年齢的にも歴的にも次男の立ち位置…のはずなのですが、なぜだかお調子者の3番手といった扱いに。
彼が「ノーウェイホーム」で放ったアドリブ「君たち愛してる」は彼の口から発することが大きな意味を持つセリフであり、必見のシーンとなっています。
ピーター・パーカー(トム・ホランド)
MCU版スパイダーマン「ホームカミング」「ファー・フロム・ホーム」「ノー・ウェイ・ホーム」、通称「ホームトリロジー」の主人公。
登場時期が「アメイジング」シリーズと近かったためアンドリュー・ガーフィールドの続演も予想されましたが、また違った雰囲気の主人公となりました。
彼の特徴といえば何といってもその圧倒的な「末っ子感」。
小柄な体系や童顔、高い声を持つことに加え、MCUのシリーズにも途中加入で先輩ヒーローたちに囲まれることも多いため未熟さゆえの失敗がシリーズのストーリーの中心にもなっていました。
トム・ホランドの絶望したシーンの演技が迫真で定評がありますが、その分歴代の中でもトップクラスにかわいそうな目にあう人物です。
戦闘スタイルは歴代の3名の中では平均的、バランス型といった感じですが、世界観の背景としてアイアンマン=トニー・スターク率いるスターク社のオーバーテクノロジーが存在していることが大きな差別化点。
彼のスーツにはそのテクノロジーがふんだんに使われており、AIが搭載されていたりマスクごしに対象をスキャンできることをはじめとして、様々な打ち分けが可能な糸などを披露しています。
最終的にはアイアンマンから継承したナノテクノロジーも絡んでくるなどかなりSF感のあるスパイダーマンとなっています。
初登場は単独作品ではなく、「キャプテン・アメリカ/シビルウォー」。
初お目見えの時点で立派なスーツを着ており、その後の単独作品ではすでにスパイダーマンとして活躍している時点から描かれます。
「アベンジャーズ」シリーズなども経て、ヒーローとしての成長を見せ最終的には一人前のヒーローになっていきますが、行きつく先が歴代スパイダーマンのスタート地点と同じ状況というのが歴代の中でも異色と言えます。
MJ(キルスティン・ダンスト)
シリーズ1作目「スパイダーマン」ではピーターがヒーローとしてのリスクを考え、距離を置いたヒロインです。
そのせいか、その後のMJはピーターの親友ハリーと付き合ったりまた別の男性と付き合ったり。
挙句の果てにはピーターでもハリーでもない男性と婚約までし、それも破棄してピーターと結局くっついたりします。
また、ピーターがヒーローとして人気が出始めるとそれに嫉妬するなど、彼女の言動にはファンの中でもかなり賛否両論あるキャラクターとなっていました。
グウェン・ステイシー(エマ・ストーン)
エマ・ストーン演じる「アメイジング」シリーズのヒロインです。
ピーターの同級生であり、恋仲に発展。その後ピーターの正体を知ってからは彼をサポートする役割をこなします。
主人公の動機作りに終始した前シリーズのヒロイン・MJと異なり、ピーターに負けないほどの知能をもっており時に戦闘の支援までこなすほど。
また、考え方としても成熟しており、彼女の考え方がピーターに影響を与え成長を促すなど完成したキャラクターとも言えます。
彼女と、彼女の父親との関係が「アメイジング」シリーズでは大きな軸になっており、彼女のおかげで作品に深みが出たといっても過言ではありません。
MJ(ゼンデイヤ)
ホームトリロジーのヒロイン、演じているのはゼンデイヤです。
サム・ライミ版のMJと本名が異なり、こちらはミシェル・ジョーンズ・ワトソンとなっています。
ピーターの同級生であり同じ部活仲間。1作目ではヒロインというポジションではなく、ラストシーンで自らの愛称が「MJ」であることを明かしヒロインとなっていきます。
歴代のヒロインとはがらりと異なり性格は冷静かつダウナー、どこか世間を俯瞰してみており大事なところで余計なネガティブ発言をしてしまうのが欠点という特徴的なキャラクターとなっています。
キャラクターとして成長の余地が少なかった初代MJやすでに成熟していたグウェンと異なり、ポーカーフェイスでネガティブな彼女はシリーズを通して表情豊かに、よりチャーミングになっていきます。
このため、より一層感情移入がしやすいヒロインとして人気を誇っています。
ノーマン・オズボーン(ウィレム・デフォー)
大手企業のオズコープ社の社長にしてピーターの親友であるハリーの父親です。
人格者であることが多く描かれ、息子の友達であるピーターを高く評価し卒業後には自社にスカウトするなど、主人公たちとも友好的に接していました。
しかし、会社で行っている軍事向けの研究がうまくいかず、未完成の身体能力向上のための薬を自身を使い人体実験を行います。
その結果超人的な身体能力と引き換えに凶暴なもう一人の人格が彼の中に生まれていまい、日に日にその人格に支配されるようになります。
彼の凶行を止めるべく立ちはだかるスパイダーマンと幾度も戦いますが、その裏では本来のノーマンの人格が恐怖し悩む様子も描かれていました。
彼の魅力としてはこの二面性であり、演じているウィレム・デフォーの代表作ともいえるほど真に迫った演技となっています。
「ノー・ウェイ・ホーム」にて十数年ぶりにゴブリンを再演したウィレム・デフォー。
その演技にはさらに磨きがかかり、素の前任のノーマンと狂気に支配されたゴブリン、ふたつの表情を使い分けピーターや視聴者を恐怖に陥れました。
ドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)
「スパイダーマン2」に登場した、天才的な物理学者が元となったヴィランです。
太陽のエネルギーを得、世界のエネルギー問題を解決するという壮大な実験のため、4本のアームを自身に装着し第3の手として利用しようとしますが、実験中の事故が原因でアームのAIに人格を支配され凶暴な性格のヴィランとなってしまいます。
素の彼はノーマン・オズボーン同様人格者で柔和な性格、科学者としてのピーターのメンター的な役割をになっていることも印象的ですが、ヴィランになってからは自身の研究のためなら全てを犠牲にするようなマッドサイエンティスト的性格に変貌。
邪魔するスパイダーマン排除のために多数の人質を取ることも厭いません。
4本のアームを用いた3次元的な戦闘は当時のCG技術の向上も相まって非常に見ごたえのあるシーンとなっていました。
「ノー・ウェイ・ホーム」ではアルフレッド・モリーナが再演。
ヴィランの脅威が再来するだけではなく、素の彼に戻るシーンもあり、スパイダーマン2のファンには必見の後日談的内容となっています。
ハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)
サム・ライミ版「スパイダーマン」3作に登場。ピーターの親友ですが、物語の進行によって立ち位置が次々と変化するキャラクターです。
性格は穏やかで優しい描かれ方をしますが、その裏ではピーターの才能に嫉妬していたり父親の後継として苦悩している様子も。
ピーターと同じ相手(MJ)を好きになったり、時にはMJと付き合っていたりします。
「スパイダーマン」で父・ノーマンがスパイダーマンに倒されたことをきっかけにスパイダーマンに恨みを持ち、「ピーターの親友」「スパイダーマンの怨敵」という2つの属性をもつ魅力的なキャラクターとなります。
「スパイダーマン3」では父の後を継ぎゴブリンになりスパイダーマンの前に立ちはだかることもありました。
サム・ライミ版スパイダーマンでは彼との関係をめぐる話が中心となっており、該当シリーズを見る上ではかかせないキャラクターとなっていました。
エレクトロ( ジェイミー・フォックス)
ジェイミー・フォックスが演じる「アメイジング・スパイダーマン2」に登場するヴィランです。
心優しい電気技師でしたが、電気ナマズの水槽に事故で落ちてしまったことがきっかけで全身が青白く電気で構成された身体となってしまいます。
元となったマックスは、スパイダーマンの熱狂的なファンですが、変身したことと周囲からの扱いから憧れが反転、スパイダーマンを憎むヴィラン化しました。
原作のエレクトロは緑・黄色のスーツに星型のマスクなど派手な見た目だったため、映画化にあたり大きくデザインが変更されたキャラクターとなります。
「史上最強の敵」との事前の触れ込みに違わず、エネルギー体となっての高速移動や電撃攻撃でスパイダーマンを翻弄。機械製のウェブシューターを破壊するなど脅威として君臨しました。
このウェブシューターの破壊が、「アメイジング・スパイダーマン2」劇中の名救助シーンにつながったり、再戦時にピーターが化学の知識を使い防電ウェブシューターを作成するなど原作に見られる工夫のシークエンスが見られました。
このことから、作品の演出にとてもマッチした名ヴィランであると言えます。
「ノー・ウェイ・ホーム」ではジェイミー・フォックスが再演。俳優自身がかなり鍛えてマッシブになったこともあり雰囲気ががらりと変わった自信満々のキャラクターになりました。
また、スターク社製のリアクターを取り込むことで更なるエネルギーを得て、放つ電気も青から黄色へと変化。エネルギーを放出する際に原作を思わせる星型のエネルギーが顔に現れています。
再登場にあたって最も大きく変化したキャラクターといっても過言ではありません。
また、ピーター(アンドリュー・ガーフィールド)との会話では「スパイダーマンは黒人だと思っていた」などと言及しており、なんとなく黒人スパイダーマンであるマイルス・モラレスの登場をほのめかしています。
主人公はどうやってスパイダーマンになったのか?
原作コミックでのスパイダーマンの成り立ちについては、以下の通りになります。
- ピーターが放射能実験で使われたクモに噛まれる
- クモに由来するスーパーパワーに目覚める
- 力に溺れるが、それが原因でベン叔父さんが死亡
- 「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というベン叔父さんの言葉に従い、ヒーローとして活動開始
サム・ライミ版スパイダーマン、アメイジング・スパイダーマンに関しては概ね上記の流れを踏襲しており、細かい変更はあるものの原作に忠実に描かれていました。
アメイジング・スパイダーマンではここに加え、ピーターの両親がしていたクモに関する実験や2人の死亡について伏線としていました。
ホームトリロジーにてトム・ホランドが演じるピーターはこの限りではありません。
彼がヒーローとして活動開始する姿は劇中では描かれておらず、初登場時にアイアンマンが彼を見つけた時点では、お手製のスーツに身を包み自警団的活動をすでに始めています。
クモに噛まれたことは後日言及していますが、ベン叔父さんのくだりについては全く描かれず言及もされませんでした。
その代わり、作中ではアイアンマンやドクター・ストレンジが彼のメンター的役割を担い、アベンジャーズの一員としてピーターを導きます。
そして「ノー・ウェイ・ホーム」において③、④にあたる部分が描かれ、これを経てピーターは1人のヒーロー「スパイダーマン」として真に成熟することとなります。
スパイダーマン成立の過程が順序入り乱れながらも最終的には皆が知っているスパイダーマンになるという部分も、ホームトリロジーの魅力の一つですね。
「ノー・ウェイ・ホーム」での共演は何がすごかった?
ここでは少し大人の事情の話をしますね。
今でこそ「スパイダーマンが3人集結!」と大々的に宣伝もされている「ノー・ウェイ・ホーム」ですが、上映前時点ではスパイダーマンの集結については不可能だと言われていました。
当然予告PVにもスパイダーマンの姿はなく、ゴブリンやドクターオクトパス、エレクトロっぽい雷がわずかに描写されるのみ。
どうして歴代スパイダーの共演は難しいとされていたのか、また、どうしてここまで盛り上がっていたのかについてはスパイダーマンの映画化の歴史が関係しています。
スパイダーマンの生みの親マーベルコミックスは、1997年に業績不振がたたり倒産。マーベル・エンターテイメント社として出直したばかりで、資金繰りに奔走していました。
そこで、翌年マーベルが考えたのは自社キャラクターの映画化権を売却するというもの。
この施策で売り出されたスパイダーマンの映画化権を買い取ったのがソニーです。この時からスパイダーマンのコミック側の権利はマーベルに、映画化の権利はソニーに帰属することとなっています。
余談ですが、この時スパイダーマン以外にもハルクやアントマンも売り出されていたそうですが、ソニーの担当がスパイダーマンをピンポイントで選んだとか。
この権利問題から、ソニーが映画化するスパイダーマンが、ディズニー傘下のマーベルスタジオが制作するアベンジャーズ(MCU)に合流することは難しいとよく言われていました。
しかし、その問題はトム・ホランド版スパイダーマンがMCUに加入したことで一時解消。ホームトリロジーは、マーベル側がソニーに売り上げの一部を支払うことを条件に権利を借り受けている状態です。
また、問題はそれだけではありませんでした。過去にスパイダーマンを演じた2人が、再びスパイダーマンをやろうと言われて首を縦に振るか?ということも懸念されていたのです。
「スパイダーマン」「アメイジング・スパイダーマン」ともに、続編の4作目/3作目が計画されていたにもかかわらず色々な事情で打ち切りのような状態になっています。
特にアンドリュー・ガーフィールドは2作目公開時点ですでにMCUも始動しており、打ち切りかつ主演交代という形になっています。
後から判明したのですが、この時点で新スパイダーマンを演じることになったトム・ホランドはアンドリューに連絡がなかなかできず、それを後悔しているとのこと。
トビー・マグワイアは撮影期間で一躍有名人になった代わりに様々なバッシングを受けたりしており、かなりナイーブになっていたといいます。実際、彼は現在は俳優よりも裏方業をメインに活動しています。
彼らがもしかしたら、もうスパイダーマンなんて演じたくないと思っていたら…とあらぬ噂が流れていたのです。
これに加えて、予告編公開時期にアンドリューがバラエティー番組で「ノーウェイホームに出演するか?」と聞かれた彼がきっぱりと否定していたのです。
ちなみにこれはただ嘘をついただけ、後に海外では嘘をつくことを「アンドリュー・ガーフィールドする」などといじられています。
これらの権利関係や俳優の気持ちの問題を乗り越え、「ノー・ウェイ・ホーム」では3人の共演が実現しました。
私たちの見えないところで様々な関係者の努力もあり実現したことで、実際該当作品のエンドロール後には関係者への謝辞が映し出されています。
こういった経緯もあり、映画館でアンドリューやトビーの姿を目にしたファンは沸き立ち、彼らの絡みに感動することとなったのです。
映画に出演したこともそうなのですが、2人がいまだにスパイダーマンを愛し続けてくれていることも、ファンとしては嬉しい事実ですね。
噛めば噛むほど楽しめる映画「スパイダーマン」
さまざまな事情があり、端から見たらわかりにくい構成になっている「スパイダーマン」シリーズ。
紆余曲折ありながらも、ここまでファンに応えてくれる作品もそうそうないと思います。
今回紹介したお話で、シリーズがより一層楽しめることは間違いなしです!
シリーズを一気見するならぜひU-NEXTを利用してみてください。
シリーズ最新作「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は有料ですが、無料でもらえるポイントを使えば実質無料で楽しめます。
もちろん無料期間を過ぎると月額が請求されるので、見終わって不要なら解約してくださいね。ネットでログインすれば2分で解約できるので安心です。
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を見たとしても無料ポイントはあまると思います。
U-NEXTのポイントはあまりがちなので、どんどん使っちゃってくださいね。成人向け動画はウェブ版から見れます。
素敵な映画ライフを楽しんでくださいね。