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ホラー ミステリー

映画「女神の継承」ネタバレありの解説と考察

タイの村で長きにわたり受け継がれてきた祈祷師の後継者を数々の不可思議な現象が襲う、ミステリー・ホラー作品となっています。

独特な雰囲気をもつ作品となっており、どういった人におすすめか、どんなストーリーなのかご紹介します。

この記事でわかること

  • 「女神の継承」のストーリー、あらすじ
  • 「女神の継承」を鑑賞しての感想、考察
  • ホラー要素だけでなく、サスペンスやミステリ好きな人におすすめ

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映画「女神の継承」の概要

公開年

  • 2022

あらすじ

タイ東北部の村で脈々と受け継がれてきた祈祷師一族の血を継ぐミンは、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返すようになってしまう。途方に暮れた母は、祈祷師である妹のニムに助けを求める。ミンを救うため、ニムは祈祷をおこなうが、ミンにとり憑いていたのは想像をはるかに超えた強大な存在だった。

「女神の継承」のキャストは?

監督

  • バンジョン・ピサンタナクーン

脚本

  • バンジョン・ピサンタナクーン

キャスト

  • サワニー・ウトーンマ
  • ナリルヤ・グルモンコルペチ
  • シラニ・ヤンキッティカン
  • Yasaka Chaisorn
  • ブンソン・ナークプー

作品のおすすめ度

★★★★☆

映画「女神の継承」感想

ストーリーとしては割とオーソドックスな宗教ホラーものなのですが、日本ではなくタイが舞台となることで共感できる部分や違いが強調されている部分が新鮮に映ったりと楽しめる作品となっていました。

タイでも仏教が信仰されており、劇中でも語られますが、万物に霊魂が宿るアニミズムという考え方は日本人にも馴染が深い考え方になっていると思いました。

ただ、タイの多湿高温な環境から、とにかくじめっと湿っぽい演出が多く新鮮な感覚となっています。

悪霊に取り憑かれるミンの演技は素晴らしく、いたってシリアスなつくりの民俗学的ホラーかと思いきや、エクソシストやゾンビなど過去のホラー作品からおいしいところを色々つまんでごった煮にしたような演出が目立ちます。

ラストに向けてどんどんはちゃめちゃになっていくのが印象的でした。

また、ジャンプスケアも非常に少ないためホラーではないジャンルとしても楽しめる作品だと感じます。

特に序盤・中盤はドキュメンタリー映画としても見られるようなものであり、ホラーというよりもスピリチュアル系が好きな方にもおすすめできる作品でした。

一点だけ、動物が悲惨な目にあうシーンもありますのでそこは注意です。

ラストシーンでは主要人物皆殺しという凄惨なストーリーになっていますが、その後のインタビューシーンが印象的で絶望感の強い名シーンでした。

それまではラストシーンまでの過程を丁寧に描いていただけに、今までのあれこれは一体何だったのか、と心にしこりを残し、取り残されるように作品が完結するというエンディングは記憶に強く残ります。



反面、ドキュメンタリー風の作品にした弊害で、各所にひっかかる演出・行動が目立ちました。

どうしてもカメラを回し続けていることに違和感や「いや、逃げなよ!助けなよ!!」といったツッコミが出てくるため、ある程度割り切って映画を楽しめる方には非常におススメ。

総合して、作品のトーンに反して鑑賞後はすっきりとした気分になれる名作ホラーになっていました。

映画「女神の継承」ネタバレありのあらすじと考察

タイトルにあるように「女神」がいつ誰に継承されていくのか、そもそも女神とは何なのかを考えながら鑑賞したい作品になっています。

物語はタイのドキュメンタリー番組の撮影クルーが人里離れた村に赴き村人たちを撮影・取材する形で進行します。

舞台となる村では、守護神と呼ばれる「バヤン」という存在を信仰しています。

村人たちは先祖代々バヤンを神のようにあがめてきており、代々祈祷師となっている一族にバランの霊は取り憑いていると言います。

現在はニムという女性が子どもの時から取り憑いており、ずっと一緒にいるとのこと。

本来祈祷師を継ぐはずの姉・ノイは村の風習に馴染めず、継承を拒否し自身もキリスト教へ改宗していました。

そんな中、ノイの夫・ウィローが亡くなったという報せがあり、彼の葬儀に参列することになりました。そこで、ウィローの一族の男性はみな不遇な死を遂げていると聞きます。

残された一族はノイとその娘・ミンのみとなりますが、撮影中ミンの様子がおかしいことにクルーは気づきました。

多重人格のような様子を見せたり、憔悴のあまり自殺を図るなど、ミンの奇行が目立つようになります。

この時点ですでに、「悪霊がミンに乗り移っていた」と考えてよさそうですね。悪霊の一部、といっても良いのかもしれません。

ミンが何かに取り憑かれていると思ったニムに、その後も神聖なバヤン像が破壊されていたり、不可思議な現象が襲います。

また、同時に入院していたミンの様子がさらに豹変していました。

まるで悪魔にでも取り憑かれたようなミンの様子に、ニムはシャーマンのサンティに助けを求めます。

サンティによると、ミンにはウィローの祖父が首を切って殺した数多の霊が憑いているとのこと。その霊を取り払うために儀式の準備を行うことになります。

儀式の当日、ノイの家でニムが亡くなっているのを発見します。「バヤン」がもう二ムという依り代を全て失ってしまった、ということになりますね。

それでも強行された儀式はニムの代わりにノイをバヤンの器として開始しますが、失敗してしまい悪霊がサンティに取り憑いてしまいました。

サンティが狂ったように踊りながら周囲に襲い掛かると、村人やカメラクルーまで次々と取り憑かれ互いに殺し合いをし始めます。

一方ノイの家ではミンが家にいた人間を皆殺しにしていました。

ノイがなんとか儀式を再開するよう周囲に指示をし、バヤンを憑依させた自身によってミンから悪霊を祓おうとしますが……。

ミンのつぶやいた「母さん」という言葉により意識が逸れ、バヤンの憑依を維持できずにミンに倒されてしまいます。これ本当につらい。

その後はミンによりカメラクルーやノイが皆殺しにされ、落とされたカメラがミンの苗字である「ヤサンティア」という文字の書かれたおぞましい人形を映し出すのでした。

その後、場面は儀式前の巫女に対するインタビューシーンに。このシーンがやりたかった作品なんだろうなと思うほどきれいにまとめてくれます。

なんと巫女は「バヤンを感じたことなどない」と村の信仰を全否定する言葉を放ち、視聴者に謎と不安を撒いたまま作品が終了します。

「そりゃ信じてなかったら失敗するよね!?」という感想が正直なところです。これは見てみると分かってもらえるかも。

ちなみに、タイ語で「ウジ虫」をあらわす「ノーン」という言葉には、「裏切者」という意味があるそうです。

守護神バヤンが存在したかどうかにかかわらず、存在を信じ切れなかった巫女が、村における信仰の「裏切者」であったことは明白ですよね。

クライマックスの足跡がヤサンティ家に対して恨みを持った亡霊だったと考えると、話が繋がったように思います。

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まとめ

タイの村を舞台にした民族学ホラー。

一人称視点でドキュメンタリー風のテイストになっており、ホラー以外にもスピリチュアル系、ドキュメンタリー系の作品としても楽しめます。

特にホラーすぎる作品は苦手だけど気になるという方にはぴったりの作品です。

良い週末を!

  • この記事を書いた人

中村とむ

年間100本以上を視聴する映画大好き30代。ショーシャンクが一番好きだけど、巨獣大乱闘も好き。最近はサメ映画とラブコメ中心。

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