映画「スパイダーマン:スパイダーバース」は、異なる次元「ユニバース」からやってきた様々なスパイダーマンが登場するアメコミ原作のアニメーション映画です。
アニメ映画の歴史に残る映像表現やBGM、ハイスピードでテンポのいい戦闘シーンなど、圧倒的な映画体験ができる作品です。
また、長く続く「スパイダーマン」シリーズに対する解釈を元にした、映画を通したメッセージも注目です。
目次
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の概要
公開年
- 2019年
あらすじ
画期的な映像スタイルで、これまでとは異なるスパイダーマンの世界を新鮮なビジョンで描く。本作でブルックリンの若者マイルス・モラレスと、複数の人間がマスクを被れるスパイダーバースの無限の可能性に出会う。
Disney+
「スパイダーマン:スパイダーバース」のキャストは?
監督
- ボブ・ペルシケッティ
- ピーター・ラムジー
- ロドニー・ロスマン
脚本
- フィル・ロード
キャスト
- シャメイク・ムーア
- ジェイク・ジョンソン
- ヘイリー・スタインフェルド
- ブライアン・タイリー・ヘンリー
- リーヴ・シュレイバー
- リリー・トムリン
- マハーシャラ・アリ
- ローレン・ヴェレス
- ニック・ジェイン
- Muneeb Rehman
- メラニー・ヘインズ
- ニコラス・ケイジ
- ロドニー・ロスマン
作品のおすすめ度
★★★★★
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」感想
映画「スパイダーバース」は、同名のアメコミ作品をベースとしたアニメーション映画となっています。
複数の次元(=バース)から様々な設定のスパイダーマンが集結し協力するという”お祭り感”が映画でも再現されています。
「本来ヒロインである人物がクモに噛まれていたら?」といった小さなIFを突き詰めたスパイダーマンや、舞台設定がカートゥーンアニメでコメディ感満載なスパイダーマン。個性豊かなスパイダーマンが活躍します。
各スパイダーマンの元居た世界は、それぞれの世界観が反映されたビジュアルとなっており、こちらの世界に来た後もそのキャラクターだけ塗りがちょっと違うといった描写が見ていて新鮮で楽しい!
たとえば90年代ノワールフィルム風の「スパイダーノワール」は一人だけ白黒で描写されており、彼もまたモノトーン以外の色を認識できず絶対にルービックキューブが解けません……!
このような形で個性豊かなスパイダー達の個性が各所でコメディライクに描かれるのでスパイダーマンに詳しくなくとも全編を通して飽きることがないのも魅力のひとつです。
一方で、スパイダーマン達に共通する自己犠牲の精神や避けては通れない悲劇など、ただ「スパイダーマンあるある」や「もしもシリーズ」を描く以上の解像度でシリーズを再解釈、原作へのリスペクトが感じられる点はシリーズファンからの支持を集めています。
キャラクターごとに塗分けをしている点をはじめとして、3Dアニメーション映画として今までにない圧倒的な映像表現を実現しているのもこの映画のすごい点。
まるでコミックがそのまま動き出して映画になったかのような映像を作るために、途方もない人数のアニメーターと時間を費やしているとのこと。
たとえばパラパラ漫画のように「絵が動いている」感じを出すためにあえて一部映像のフレーム数を落としていたり、コミックでよくある印刷ずれや水玉トーンのような塗りっぽいエフェクトがかかっていたり……。
アメコミファンであれば垂涎もののこだわりが各所にちりばめられています。
当作品の監督の作品によく見られる「1カットも無駄なシーンがない」という映像づくりも相まって、映像体験という点においては他の追随を許さない完成度。
アニメーション映画やヒーロー映画は「スパイダーバース以前」「スパイダーバース以後」と分類されるといっても過言ではないほどです。
原作への愛があふれるストーリーと圧倒的な映像表現を兼ね備えた本作は、シリーズのファンもそうでない人も万人が楽しめるヒーロー映画になっていると思います!
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」を見る方法
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」は、Disney+に登録することで視聴することができます。
まとめ
圧倒的な映像表現で描く「スパイダーマン」というヒーローを再解釈する作品です。
原作ファンはもちろん、はじめてスパイダーマンに触れるという人にもおすすめの作品です。
また、今作をベースにした続編(前後編)も制作・公開されていますのでその予習復習にもピッタリです!