映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国ド」は、かつてのジュラシックパーク跡地に建設された「ジュラシックワールド」シリーズの2作目です。
前作で崩壊したテーマパーク、ジュラシックワールド。
その跡地で生息する恐竜たちが火山の大噴火で命を脅かされ、それを救うかどうか、人類に選択を迫っていきます。
"パーク時代" のような暗いホラーテイストのシーンが多く、シリーズの中でも特に恐竜の「怖さ」を感じ取れる一作です!
こちらの記事で「ジュラシック」シリーズの人物関係についてまとめました!
>> 【相関図】映画「ジュラシック」シリーズの人物関係と見る順番
目次
映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の概要
公開年
- 2018
あらすじ
あの大惨事から3年―。大人気テーマパーク「ジュラシック・ワールド」は、今や放棄され、恐竜たちがたくましく生き抜く、野生の島へと姿を変えていた。しかしある日、島内で巨大な火山噴火の予兆が観測される。タイムリミットが近づく中、選択を迫られる人間たち。
「ジュラシック・ワールド/炎の王国」のキャストは?
監督
- フアン・アントニオ・バヨナ(J・A・バヨナ)
脚本
- デレック・コノリー、コリン・トレボロウ
キャスト
- クリス・プラット
- ブライス・ダラス・ハワード
- ジェフ・ゴールドブラム
- B・D・ウォン
- トビー・ジョーンズ
- テッド・レヴィン
- レイフ・スポール
- ジャスティス・スミス
- ジェームズ・クロムウェル
作品のおすすめ度
★★★★☆
映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」感想
ジュラシックワールドシリーズ2作品目となる今作は、ストーリー的にはジュラシックパークシリーズの1⇒2の流れを汲む設定でした。
崩壊したジュラシックワールドの跡地は実は火山島で、取り残された恐竜たちが火山の大噴火により死滅してしまうという流れ。
物語前半は火山から恐竜たちを救出する作戦を描き、島から脱出する際のアクションを目にすることになります。
こちらも満足度の高いド派手なアクションシーンでしたが、今作の目玉は「後半」にあります。
救出作戦だと思って参加していた主人公オーウェンたちは首謀者の陰謀に巻き込まれていきます。
彼らの命をかけた救出の本当の目的は、保護などではなく、恐竜を商品としたオークション。
シリーズでもマンネリ化しそうなほど島での脱出アクションを描いてきましたが、今作は後半戦の舞台をスケールアップするのではなく逆にスケールダウン。
建物・人との対比で恐竜たちの巨大さがより際立っています。この舞台転換が作品の魅力をひきたてています。
演出としても恐竜の「怖さ」にフォーカスをあてた演出となっています。
暗闇・大雨の不安な場面で、恐竜たちが一瞬だけ姿を見せたりします!
かつてスピルバーグ監督がジュラシックパークで描いたような演出で、昔からのファンも大満足の演出です。
今作ではそこにマグマの暗く赤い光が差し込むことで一層怖さが際立っていました。
恐竜×マグマは安定した組み合わせなのかもしれませんが、これまでシリーズで見ることはなかったように思います。少し新鮮でした。
また、後半戦の演出として、洋館×吸血鬼ホラーのテイストが多く含まれます。
今作のメガホンを取ったフアン・アントニオ・バヨナ監督のデビュー作がゴシックホラーものだったということで、作品だけではなく監督の作り方も原点回帰している作品です。
作中では吸血鬼の役を恐竜が代わることで今まで見たことのない新鮮な恐竜からの逃走シーンが描かれており、見ごたえはシリーズの中でも屈指です。
最終盤ではシリーズの大きなテーマに関する問題提起となる出来事もあり、舞台のスケールは小さいながらもインパクトが大きく非常に見ていて楽しい作品になっていました。
次回作「新たなる支配者」への期待と不安が高まるエンディングも必見です。
ちなみに原題は「Jurassic World: Fallen Kingdom」(ジュラシック・ワールド:王国の崩壊)
「誰にとっての王国が崩壊したのか」に注目してみると、また違った面白さが出てきますよ!
まとめ
恐竜を用いた洋館ホラーの演出はシリーズでも飛びぬけていて必見の作品となっています!
ホラー映画好きの方にも満足いただけるクオリティになっていると思います。
また、次回作「新たなる支配者」へと引き継がれる要素が多いため、鑑賞前に本作を予習しておくことを強くおすすめします。