偶然出会い、必然のように恋に堕ちた2人の男女が、現状維持を目的に生活を送る中で楽しみ、葛藤し、すれ違う様子を描いた作品です。
身近な物事をエモーショナルな表現に昇華した今作は、誰しもが何か共感できる部分のある映画となっています。
気になっている人はまずは下記のYouTube動画をご覧ください。
本作を視聴するときは、海外の無料サイト(無断掲載サイト)などは危険なので絶対にやめましょう。
広告が多く、ウィルスの可能性もあり、さらには違法です。あげく低画質で見れたものではなかったりします。
U-NEXTは国内のサービスなので、安心感が違います。解約も楽だし。
目次
映画「花束みたいな恋をした」の概要
公開年
- 2021
あらすじ
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った山音 麦と八谷 絹。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…
「花束みたいな恋をした」のキャストは?
監督
- 土井裕泰
脚本
- 坂元裕二
キャスト
- 菅田将暉
- 有村架純
- 清原果耶
- 細田佳央太
- 韓英恵
- 中崎敏
- 小久保寿人
- 瀧内公美
- 森優作
- 古川琴音
- 篠原悠伸
- 八木アリサ
- 押井守
- 佐藤寛太
- 岡部たかし
- オダギリジョー
- 戸田恵子
- 岩松了
- 小林薫
- Awesome City Club
作品のおすすめ度
★★★★☆
映画「花束みたいな恋をした」感想
偶然出会った2人の男女は趣味が奇妙なほど合い、意気投合したまま恋人となっていく様子が数々の胸キュン描写とともに描かれます。
ウィットに富んだ表現で2人が恋に堕ち、人生を謳歌し、そして時にすれ違う様子を描写しており、現代日本で暮らす特に同世代の視聴者は共感できる部分が多い作品だと感じました。
ゴールデンカムイや天竺鼠、芥川賞を受賞した今村夏子など、サブカルチャーの詰め合わせを見事に映画表現としてエモーショナルに昇華できていました。
本棚の本などもキーワードになってくるため、色々主人公たちと自分を重ね合わせる方も多いのでは。
サブカル的な要素をてんこ盛りにして共感を狙った作品かと思いきや、映画冒頭とラストシーン付近での反復や伏線回収など映画的な面白さは損なわれていません。
展開がどうなるかと気になっているところに伏線回収がされるのはどんなジャンルでもカタルシスを感じられます。
また、映画の要所では2人の恋愛の良い側面だけではなくとてもリアルなすれ違いが描かれます。この描写がとにかく見る側に刺さる。
満遍なくちりばめられたサブカル要素や2人の恋愛の様子をこれでもかと活かして2人の距離が空いていく様子が描かれていました。
ドラマ・映画で有名な監督 土井裕泰・脚本 坂元裕二が手掛ける作品だけあって映画のクオリティはもちろん、主演の菅田将暉、有村架純の等身大の演技により今の20代の男女に深く刺さる、共感のできる作品になっていると思います。
まっすぐなハッピーエンドでもなければバッドエンドでもない、それでいてふふっと笑って劇場を後にできる独特の雰囲気がありました。
きっと劇場で見た後の帰り道、電車の窓から見える景色はいつもとほんの少し異なったことでしょう。
普段恋愛映画を見ない人にもとてもおすすめ。
特にマンガやアニメ、お笑いなどサブカル的趣味が多彩な方は映画の隅々まで発見があり楽しめるかもしれません。
「花束みたいな恋をした」で伝えたかったこととは。
感想でもあった通り、映画では主人公たち2人の関係性にフォーカスして描かれていました。
2人がお互いのことを何よりも大切にしていること自体に変化はありませんが、そんな彼らを取り囲む環境の方が変化していってしまいます。
そんな中で少しずつ大切にしてきたこと・価値観を失っていくにつれ2人の関係性も変わっていく。
主人公の自分語りを聞かされる形の作品ですが、中で強く描かれるのは2人の、そして見ているこちらの「共感」にありました。
2人の恋愛を通じて、自分の価値観や周囲との関係性を見ることができるかもしれません。
そして2人が「大人になっていく」に連れて描かれるパートでは、まるでかつてのトレンディなドラマのようでありつつも中身はしっかりと現代の社会や就活のリアルとなっています。
こういった描写を通じて、この作品では新しい形の恋、新しい形のハッピーエンドが描かれたのだと思いました。
映画「花束みたいな恋をした」を見る方法
他サイトで有料だったりする作品も、U-NEXTでは無料期間中にもらった600ポイントを使えば見れます。
いわゆる新作も無料期間で見れますので、うまく利用していきましょう。
まとめ
サブカル要素が豊富で誰しもが共感し楽しめるウィットに富んだ映画であると同時に、伏線回収など純粋に楽しめる作品となっています。
恋愛映画を好きな方以外にもあまり邦画・恋愛ものに触れていない方にもおすすめできます。
また、マンガなどサブカルチャーが好きな方は人一倍楽しめるかもしれません。
良い週末を!