MCU版スパイダーマン三部作:「ホームトリロジー」の2作目にして「アベンジャーズ:エンドゲーム」の後日談的な役割を果たす作品です。
NYを離れ修学旅行の地で新たなヴィランに対峙しながら、アイアンマンとの関係性やヒーローとしての自分自身について向き合う主人公に注目の一作です。
目次
映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」の概要
公開年
- 2019
あらすじ
ピーター・パーカーが帰ってくる。親しみやすい近所のスーパーヒーローは仲間たちと一緒にヨーロッパで過ごそうとするが、ニック・フューリーに力を貸すことになる。ニックは新たな脅威が迫るのを察知していた。
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のキャストは?
監督
- ジョン・ワッツ
脚本
- クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
キャスト
- トム・ホランド
- ゼンデイヤ
- ジェイコブ・バタロン
- ジェイク・ギレンホール
- ジョン・ファブロー
- サミュエル・L・ジャクソン
- マリサ・トメイ
- コビー・スマルダーズ
- マイケル・キートン
- アンガーリー・ライス
- マーティン・スター
- ヌーマン・アチャル
- トニー・レボロリ
作品のおすすめ度
★★★★★
映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」感想
ジョン・ワッツ監督の「ホーム」三部作の2作品目です。
前作「ホームカミング」の続編というよりも、MCUの集大成作品「エンドゲーム」の次に公開されたことからMCU映画シリーズのエピローグ的な色が強い作品となっていました。
アベンジャーズで描かれたサノス事変を経て高校3年生に進級したピーターたちが修学旅行でイタリアに行くところから物語はスタート。
この時点で、ピーターは自身の力不足による自信喪失に陥っており、ニック・フューリーによるアベンジャーズへのスカウトを無視していました。
修学旅行での出来事を経て、ピーターが成長し真に一人前になっていく様子が描かれていきます。
今作に登場するヴィランは原作でもかなり小物な方に入る、イリュージョンを用いた翻弄を得意とする「ミステリオ」。
彼がこの映画のクオリティを1,2ランク押し上げているといっても過言ではありませんでした。
原作でも機械を用いて幻覚を見せるシーンがありますが、映画ではよりリアルに。
ドローン技術やAR技術など、リアル路線のMCU映画の中でも屈指の説得力・リアルさを誇っています。
また、その設定やヴィランの背景についてはスパイダーマンと縁深いアイアンマンの過去作品を伏線としていたり、MCUファンにも溜まらないものとなっています。
ミステリオを演じるジェイク・ギレンホールのもつ「どこか怪しいイケメン」といった雰囲気もハマっており、歴代MCUの中でも屈指の魅力を誇るヴィランとなっていました。
海外でのヴィランとの邂逅も経て、一度は敗れ去るスパイダーマンですが、ラストシーンに向けて再起します。
この一連のシーンがとにかくアツく、MCU映画やMCU版スパイダーマンの総決算ともいえる内容でした。
ヒーローとしての資格、不在の主力メンバーの代わりとしての重責に苦しんでいたピーターを表現している「スパイダーセンスの不調」に悩まされます。
過去シリーズにはないスーツギミック「マスクの目がまばたきする機構」などシリーズ特有の描写・設定を存分に活かしてピーターの心を描写していました。
最後はそれらの描写を活かして、見事なエンディングを迎える作品となっていました。
相変わらず市民との絡みはほとんど描写なし、時間の多くをアベンジャーズ絡みの話に取られ「スパイダーマン映画」としては疑問符を抱く人も多いです。
それででも圧倒的なクオリティの描写にピーターの成長など、必見の映画となっていました。
映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を見る方法
映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」は、U-NEXTに登録することで視聴することができます。
31日間は無料のまま見られるので、気になっている作品やお気に入り作品を一気見しちゃいましょう!
まとめ
スパイダーマン映画としてはもちろん、MCU映画の1作としての魅力も強い今作ですが、それだけにMCU各作品の予習はほとんど必須。
特に「アベンジャーズ」シリーズの視聴は強くおすすめしますが、視聴済みの方は必ず楽しめる作品となっています。
良い週末を!